ドラマのCMを見て「面白そう!」と一気に興味が沸き、見始めたAmazonプライムビデオの新作『ベター・シスター(The Better Sister)』ですが、想像以上に濃密なサスペンスドラマで、一気見してしまいました。
物語が進むほどに信頼と裏切りの境界が揺らぎ、「犯人はいったい誰なのか?そして、本当に“善い姉”とは?」と問いかけてきます。
ベストセラー小説を原作に、ジェシカ・ビールとエリザベス・バンクスが姉妹を演じる本作は、単なるミステリーを超えた“感情のサスペンス”です。
この本文には広告リンクが含まれています。
あらすじ
ジェシカ・ビールとエリザベス・バンクスという豪華女優が姉妹役で共演していることでも話題!
ニューヨークで何不自由ない上流階級の生活を送る妹クロエと、依存症を抱え苦しい日々を送る姉ニッキー。物語は、ある夜、クロエ(ジェシカ・ビール)が夫アダムの遺体を発見するところから始まります。彼の死をきっかけに、長年疎遠だった姉ニッキー(エリザベス・バンクス)と再び関わることに。
15年間も疎遠だった二人が再会して、複雑な家族関係が明るみになっていくというストーリー。
夫を失っても悲しみに打ちひしがれるのではなく、仕事と子どもの親権を気にするクロエ。アウトローな雰囲気で全てが怪しい姉と複雑な愛憎劇を繰り広げながら、真相を解明していきます。

しかも主演の二人はエグゼクティブプロデューサーも兼任。
表も裏も彼女たちの熱量が詰め込まれた、まさに“大人の愛憎サスペンス”です。

作中でクロエが自分の顔をツンツンしたり、頭をポンポンして落ち着かせるメソッドって実際にありそう
キャストと演技の評価
まず、ジェシカ・ビールの演技が圧巻。
夫を失った悲しみと、妹への複雑な感情が、目の動きや沈黙の間からじわりと伝わってきます。
一方のエリザベス・バンクスは、奔放で少し危うい姉ニッキーを見事に演じています。
強がりながらもどこか寂しげで、過去に縛られている彼女の姿には思わず胸が締めつけられます。
この二人のぶつかり合いが本作の最大の見どころ。
まるで感情の綱引きを見ているようで、目が離せません。
2人は以前から「似ている」と言われてきた関係であり、今回の共演は「運命だった」と語る。
The Hollywood Reporter Japan
誰がクロエの夫を殺したのか?というサスペンス要素と、家族や人生の再構築といったヒューマンドラマの要素が王道的で模範的な展開ではあるけど、主役2人の掛け合いが魅力的で、ドラマを最後まで盛り上げています。

ジェシカ・ビールの鍛え上げられた二の腕と、エレガントなファッションにも注目
ドラマのテーマとメッセージ
『ベター・シスター』の魅力は、ただの殺人事件ものではないところです。このドラマが描きたかったのは、「母性」「赦し」「家族の再生」といった、人間の奥にある感情の揺らぎ。
“家族だからこそ、理解できないことがある”
そんな現実を突きつけながらも、最終的には希望の光が差す展開になっています。
誰かを許すこと、そして自分自身を許すこと——。
そのテーマが丁寧に描かれていて、静かに心に残ります。
クライマックス(軽いネタバレあり)
物語の終盤で、姉ニッキーの「ある告白」は、衝撃でありながらも切なく、理解は出来ないけど、気持ちは、姉妹の“愛の形”を痛いほどに感じさせます。
まぁただ、序盤からそうなんじゃないかと薄々気付いていたので、8話目でようやくたどり着いた結末という気もしましたけど、派手ではないエンディングが、静かに余韻となって、面白いドラマだったなと素直に感じました。
感想とまとめ
『ベター・シスター』は、家族の絆をテーマにした心理サスペンスでありながら、
人間の弱さや優しさをしっかり描いたヒューマンドラマでもあります。
始まりはスリリングだけど、最後は心がじんわり温かくなる——
そんな不思議な余韻を味わえる作品です。
静かに進む物語の中に、濃密な感情と真実が詰まっています。
サスペンス好きの方はもちろん、人間ドラマが好きな方にもおすすめです。
📺配信情報
- タイトル:『ベター・シスター(The Better Sister)』
 - 配信:Amazon Prime Video(独占配信)【Amazon Prime Video】
 - 話数:全8話
 - 配信開始日:2025年5月29日
 

  
  
  
  
