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「次の後継者は、誰だ——」
老いた帝国の王が問いを投げた瞬間、家族は全員、敵になる。そんな物語です。
『メディア王(Succession)』は、巨大メディア企業ロイ家の跡継ぎ争いを描いたドラマ。でもこれは、ビジネスの話ではなく、愛情の話なんです。
父に認められたい子どもたちが、それぞれの方法で戦い続ける——その痛さと滑稽さに、気づいたら4シーズン見終えていた、なんてことになりそうです。
作品基本情報
| 原題 | Succession |
| 放送局 | HBO(アメリカ) |
| 放送年 | 2018年〜2023年 |
| シーズン数 | 全4シーズン・全39話 |
| 受賞歴 | エミー賞 作品賞ほか多数受賞 |
| 日本配信 | U-NEXT独占配信 |
どんな物語?
舞台は、アメリカの巨大メディア企業「ウェイスター・ロイコープ」。
創業者であり絶対的な支配者、ローガン・ロイは高齢になっても後継者を指名しないまま。4人の兄弟は表向き協力するふりをしながら、水面下では互いを蹴落とすことを考えています。
このドラマの怖さは、セリフのひとつひとつが本音なのか計算なのか、最後まで判断できないところにあります。家族の食卓でも、会議室でも、誰もが何かを隠していて、その緊張感が、全39話を通してまったく緩まないんです。
第1話を観てみると……
第1話は、ロイ一族の”空気”をまるごと見せてくれる導入回です。父ローガンの健康に不安の影が差し始め、そのざわめきが家族と会社の両方にじわじわと広がっていく——そんな始まりです。
誰が後継者なのかはっきりしないまま、兄弟たちはそれぞれの思惑を抱えて父の周囲に集まってきます。仲がいいわけでも、悪いわけでも(正確には悪いんですが)、「父に認められたい」「権力を失いたくない」という緊張感が静かに漂っています。
会話はとにかくテンポが速く、皮肉や嫌味が当たり前のように飛び交います。”普通の家族ドラマじゃないな”と感じるのは、おそらく10分もかからないはずです。でも重苦しくはなくて、どこかブラックユーモアの漂う空気があるんです。
第1話だけで、権力争い・家族の歪み・会話劇の面白さがじゅうぶん伝わります。誰かを応援するというより、全員の腹の探り合いを眺めている感覚に近いかもしれません。この一話が合えば、あとは一気に引き込まれますよ。
登場人物紹介
メディア王の登場人物を理解すると、物語が10倍おもしろくなります。ロイ家の4兄弟は、それぞれまったく違う形で「父・ローガン」との関係を抱えています。
ローガン・ロイ(父・ウェイスター・ロイコープ創業者)
帝国を一代で築き上げたカリスマ経営者。愛情表現が極端に不器用で、褒める代わりに試し、認める代わりに揺さぶります。子どもたちにとって「越えられない壁」であり、「唯一無二の承認者」でもある存在です。彼の一言が、4兄弟の人生を左右し続けます。

「ローガンが次に何をするか、私自身にも予測できない。それがこの役の醍醐味です」
── ブライアン・コックス(ローガン・ロイ役)
ケンダル・ロイ(次男)
後継者争いの”本命”として物語の中心に立ち続ける人物。野心はありますが、プレッシャーの重さにつぶされそうになる瞬間が何度もあります。父に認められたいという欲求と、父への反発が常に綱引きしています。視聴者がいちばん感情移入しやすく、いちばん「ヒヤヒヤさせられる」キャラクターかもしれません。

「成功への執着を手放したとき、ようやく自分らしく演じられた。ケンダルと似ているかもしれない」
── ジェレミー・ストロング(ケンダル役)
シヴ(長女)
頭の回転が速く、交渉・駆け引きにおいて家族随一の切れ者。政治の世界でキャリアを積んできた経歴があり、感情より戦略で動きます。ただし、父との関係においては「娘」として扱われることへの複雑さを抱えており、その葛藤がときおり判断を揺るがします。一見強そうに見えますが、いちばん傷つきやすい場面も持っているキャラクターです。

「シヴを動かしているのは、父への愛と尊敬を求める気持ち。だからこそ、常に何かが拭えない」
── サラ・スヌーク(シヴ役)
ローマン・ロイ(末っ子)
表面上はふざけた言動が目立つムードメーカー。でもその裏に、鋭い観察眼と、感情を隠すための道化という側面があります。「どうせ自分は本命じゃない」という諦めを笑いで包んでいます。4人の中でいちばん読めない、だからこそいちばん目が離せないキャラクターです。

「ローマンは、痛い目に遭わないように育った子。だから笑いで切り抜けようとする」
── キアラン・カルキン(ローマン役)
コナー・ロイ(長男)
会社の中枢からは距離を置き、”蚊帳の外”にいることを自覚しています。だからこそ、一族全体を一番冷静に俯瞰できる人物でもあります。野心がないように見えて、実は「ローガンに認められたい気持ち」を誰より長く、静かに抱えてきた長男。ちょっとズレたことを言いながらも、なぜか憎めない存在感があります。

「どんなセリフも真摯に演じることで、脚本の面白さが引き出せる。コナーはそれを教えてくれたキャラクターです」
── アラン・ラック(コナー・ロイ役)
見どころ3選
1. 愛情なのか、支配なのか——父と子の会話
ローガンが子どもたちにかける言葉は、褒めているのか貶しているのかわからない。それでも子どもたちが求め続けるこの構図が、このドラマの核心にあります。
2. 兄弟が一瞬だけ本音で話す場面
険悪なムードの中でふと生まれる、兄弟・姉妹としての素の瞬間。そしてそれが、次のシーンで裏切られます。
3. 毎シーズン終盤の”どんでん返し”
誰が勝ち、誰が脱落するか——毎シーズン、予想を超えた着地点が待っています。最終シーズンの結末は、賛否を呼びながらも語り継がれています。
こんな人におすすめ
- 人間関係の駆け引きや心理戦が好きな方
- セリフの裏を読みながら観るドラマが好きな方
- 家族ドラマなのに、全然ほっこりしないやつが好きな方
- 『ゲーム・オブ・スローンズ』が好きだった方(でもファンタジーなしで観たい)
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メディア王は全編英語のドラマ。会話のテンポが速く、皮肉や比喩表現も多いので、字幕なしで観られたら倍楽しいと思います。
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まとめ
『メディア王』は、権力の話に見せかけた、壮大な承認欲求の物語とも言えます。
父に「お前が後継者だ」と言ってほしいだけの子どもたちが、何億ドルもかけて戦い続ける。その滑稽さと切なさが、じわじわと胸に刺さってきます。
ローガン役のブライアン・コックスが語るように、「次に何が起きるか誰にも予測できない」——それがこのドラマを、最後まで目が離せなくする理由です。

